安部礼賛だった右翼団体すらも安部批判に回った
- 2019.06.28 Friday
- 22:04
昨日の安部の記者会見を見て違和感を感じた人は多いんじゃないでしょうか。
年金問題に関する予算委員会の開催を拒否した後の安部の記者会見。
なんと参院選の争点を「憲法改正」として、更にまたまた審議に応じないと野党の姿勢の批判を始めたんです。
予算委員会の開催を拒否しながらよくそんなことを堂々と言えたもんです。
これが本当の厚顔無恥。
国会開催中は、憲法改正などと一言も言わなかったのに、国会を終えたら突如出てきた憲法改正論議。
どう考えても年金問題をごまかそうと論点をすり替えています。
誰がどう考えても、今回の参院選の争点は「年金」と「消費税」。
野党側はこれを争点に選挙を戦おうとしていますが、その争点では全く勝ち目のない安部自民党得意のすり替え。
これに対し、保守・右翼の論客を集めたチャンネル桜もが安部批判を始めました。
従来、安部政治を礼賛していた右翼の筆頭チャンネル桜が安部を徹底的に批判し始めたんです。
左翼、リベラルの反安部は当然として、右翼までもが安部批判。
残るは、ぼーっとして何も勉強していないノンポリの国民だけ。
こんな状況で安部を支持するという人の考え方を知りたいもんです。
今回の参院選では、やはり消費税、年金、外交政策を徹底的に争点にすべきだし、我々国民はそれを評価して投票先を決定すべきです。
年金は制度的に絶対に大丈夫だという自称専門家は多いけど、いったい何を根拠にそう言っているのか。
年金の支払額が50兆円に達しているのに、積立残高は130兆円程しかないんです。
それの多くを株式市場で運営していてなぜ安心なのか。
さらに「100年安心年金」の前提となっている人口や賃金は中位推計を用いているけど、すでに実績は20年以上も中位推計を下回るどころか最低値ばかり。
安部が年金財政検証を6月末になっても出そうとしないのは、年金制度存続が危うくなっているからに他なりません。
「年金返せ」とデモをしている人を「払込額より支給額の方がはるかに多いのにバッカじゃないか」という専門家も多いけど、その制度が崩壊寸前なんです。
年金制度を語る人は、今一度厚労相のホームページで先回の財政検証を眺めてみたほうが良い。
そして消費税。
5%から8%に上げた時にはそれをすべて社会福祉に充てると言っていたのに、そして財政改革と一体だと言っていたのに、完全にそれはウソ。
財政改革なんて全くしないで、増税分は法人税減税と防衛費の増額に消えてしまいました。
今度の10%への増税についても徹底的に選挙の争点とすべきです。
そして外交。
卑屈なまでの対米隷属と、北朝鮮に対する政策の一貫性のなさ、全く進まないどころか国会審議も踏まえずに勝手に2島返還だと言って進めた北方領土問題。
なんの成果もありません。
そして一番腹立たしいのは、日本人ジャーナリストがISに拉致されている中で「テロとは断固戦う」「テロ撲滅のために資金提供を惜しまない」などとISを刺激し、ジャーナリストが処刑されてしまった件。
こんな時こそ、日米安保条約・日米地位協定を見直すべき時期です。
米国政府は「日米同盟は今後も強固だ」と談話を出したそうですが、おそらく日本側は経済的な見返りを差し出して「そんなこと言わずに我が国の為にお願いしますよ」ともみ手をして頼んだからに違いありません。
こんな対米隷属をいつまで続けるつもりなのか。
戦後70数年たった今、参院選を機に国民的な議論をすべきです。
これほど明確な失政を繰り返し、国民にウソと隠蔽を繰り返している安倍政権。
右翼の一角ですらも安部批判を始めた今、我々一般国民も年金、財政、外交、歴史を勉強して自分なりの意見をきちんと固めなければなりません。
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現実的には、旧経世会系が最大派閥になった自民党政権か、現時点での与野党問わず対米自立&リベラル派で新政党を作り上げてほしいと思っています。